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ssh1102 夏休みプレ企画その2〜書斎の机改造プロジェクト [DIY記]

<2021>


 続けてのDIY記、ssh1101とほぼ同時並行で行った書斎の机の改造についてご報告。


 書斎の机を作ったは2011年、ってもう10年も経つんですか。奥行きが狭くて幅の広い机が欲しくて自作しました。机を作るのは初だったので、構造についてはずいぶんあれこれ考えました。幸いまずまずうまく行って、ガタついたり壊れたりすることなく働いてくれてます。自作品の中でもけっこう気に入っている物品です。奥行き450mmは狭すぎかなとも思ったのですけど、書斎で使う分にはこれで十分でした。

 それがこの2年ばかり、状況が変わってきました。

 一つはiMacが書斎に来たこと。iMacは購入以来ずっとリビングにあって豚児達のオモチャとしても活躍してきましたが、彼ら彼女らも成長して、自分用のPCやらスマホやらタブレットやら持つようになりました。10年以上前の古いデスクトップに用のあるのは私だけとなったため、書斎に引き取ることとなりました。

 で、やっぱ奥行450mmだと置場に困るのですよね。しばらく机の横の方にナナメを向けて置いてましたけど、これだと姿勢が悪くなっちゃって疲れます。

 もう一つかコロナ禍でして、当地の公立高校でも在宅勤務がちょくちょく必要になりました。仕事となると机の上に並べるものも多くて、ここでも奥行450mmでは不足してきました。


 だったらフツーの机を置けばいいじゃん、と思われるかも知れませんけど、そうもいかんのですよ。あんまり奥行のある机はジャマだし圧迫感がきつくてイヤです。書斎はオーディオルームでもありますから室内空間を侵食されては困ります。

 それより何より、間取りの兼ね合いがありまして。書斎のドアは内側に開くようになってまして、奥行の深い机だとドアがぶつかっちゃうのですよ。


 で、最終的にプラス50mmという作戦を立てました。これは(私にしては珍しく)よく考えた末の数字でして、

 ・ドアに干渉しないギリギリは80mmくらい、それ以上は増やせない。

 ・寸法を欲張ると継ぎ足し部分の強度が出せない。

 ・シミュレーションしてみたところ、奥行はわずかなプラスでも使い勝手は思ったより向上する。20mmほどでも効果があるくらい。


 幸い材料は新規に購入しなくても間に合いそうでした。いざ、プラス50mmの改造スタートです。

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ssh1101 夏休みプレ企画〜学習机のBBQテーブル化プロジェクト [DIY記]

<2021>


 ツイッターにばかりかまけていてすっかり更新のないsshです。

 この間、ツイッター経由でハラスメント目的のアクセスに見舞われたりして、なんとも不愉快な思いをさせられました。該当アカウントはKuToo運動で有名な石川優実へのハラスメントを執拗に行っているクソ野郎でして、卑怯者のやることはとことん卑怯です。


 さて、久しぶりのマトモな記事はDIY記です。豚児達が学生時代に使っていた学習机をバーベキュー用のテーブルに改造しましたので、そのご報告。



 下手の横好きDIY歴もずいぶん長くなりましたけど、実は自分以外の人のためにものを作ったことはあまりないのです。他人のものって、やっぱ気を使いますから。これは作ってもらう方も同じです。せっかく作ってもらったものが気に入らなかったとしても、気に入らんとは言いにくいです。

 その私が、珍しく長男と長女がアパート暮らしをする時のために学習机を作ったのですね。


 当初はホームセンターや家具屋を回って物色したのですけど、いい物は高いし、安いものは安物だしで、手頃なものがなかった。それで私が作ることにしました。机だったら書斎の机を作ってますから、設計も制作も慣れてます。


 とは言え、この学習机制作ミッションはなかなかの難題でした。条件としては、

 ・あまりお金をかけない。ホームセンターの組立式くらいの値段に抑える。

 ・2台同時に作る。

 ・4日後にDYデミオでアパートに行く予定になっていたので、3日以内に完成させねばならない。

 ・DYにデミオに2台まとめて乗らないといけない。


 材料は書斎の机と同じ、カインズホームのラジアタパイン集成材にしました。値段はまあまあだし、仕上げがラクなので時間的に助かります。サブロク1枚で2台作る設計です。材料が若干不足するのは手元の端材を充てました。構造は書斎の机にならいましたが、運搬の都合を考え、脚は木ネジで留めるだけの脱着式にしました。仕上げはウッドオイル、これも手間と乾燥時間を考えての選択です。


 数年間のお勤めを終えた2台の机は、分解されて物置でホコリをかぶっておりました。それらを眺めているうちに、脚部を折りたたみ式にして、庭でバーベキューやるときのテーブルにすることを思いつきました。


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ssh1100 夏休み大型企画〜TC-K222ESG大修理(4) [DIY記]

<2020>


 TC-K222ESG大修理記、最終回です。

 ロータリーエンコーダ分解掃除・フォトインタラプタ交換・ピンチローラー&キャプスタンベルト交換・テープパス調整と一通りの修理&調整を終えたK222ESG、若干のアジマスずれが発生してたようでしたが、まあ微妙なのでしばらく様子を見ました。

 が、どうにも看過できないレベルだったため、ついにアジマス調整に踏み切ることにしました。

 「禁断の園」というのは誇張じゃないです。ヘッドアジマスはものすごくデリケートなものでして、シロウトが手を出す分野じゃありません。いじるのはネジを回すだけなので至って簡単なんですけど、いじって狂わせてしまってにっちもさっちもいかなくなる例は枚挙にいとまがない。リサイクル店やオークションに出てる古いデッキにはそういう危ない代物がかなりあります。
 アジマス調整の本来の方法は
1 専用のテストテープとオシロスコープを用意する。デッキの出力をオシロスコープにつなぐ。
2 テストテープを再生し、オシロスコープでレベルと位相を確認しながら最適のところに調整する。
3 調整が終わったらネジをコンパウンド剤で固定する。
デッキの調整でここまでシビアさが要求されるのはアジマス調整くらいのものです。
 テストテープもオシロスコープも持ってないシロウトがこの禁断の園に足を踏み入れる場合、絶対に守るべきことがあります。それは絶対に自分のデッキで録音したテープで調整しないこと。手持ちのデッキはすでにアジマスが微妙にズレていた可能性があります。調整に使うのは業者製のテープに限ります。私はたまたま手元に1本だけ業者製のテープがあったため禁断の園に足を踏み入れることにしましたが、ミュージックテープを持っていない人は本当にアジマス調整ネジは触らない方がいいです。


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ssh1099 夏休み大型企画〜TC-K222ESG大修理(3) [DIY記]

<2020>


 ロータリーエンコーダを分解掃除し、さらにフォトインタラプタ2つを交換するという大仕事で作動の不良はなんとか治まったTC-K222ESG。これで一件落着かと思いきや、テープの損傷が以前より多発するようになってしまいました。


 ソニーのこの時期のカセットデッキは加齢するとこのトラブルがよく発生します。特に90分テープのような長時間テープで発生しやすい。我がK222ESGも実は2回目。前回は5年前にベルト交換したときで(LHR92)、この時はテープガイドの調整で症状は治まりました。なので今回も同じようにテープガイドを調整しました。



 ところが、今回はどう調整してもダメです。ネット情報によるとサプライ側のピンチローラーの劣化による可能性大です。他の要素はすべて潰しましたから、もうピンチローラー交換しか打つ手はありません。

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ssh1098 夏休み大型企画〜TC-K222ESG大修理(2) [DIY記]

<2020>


 テープパス調整の必要なピンチローラー脱着を含むメカのバラシを決行し、ハンダゴテでパーツを脱着するという渡ったことのない橋を2つも渡ってまで敢行したTC-K222ESGのロータリーエンコーダ分解掃除は残念ながら成果なし。


 失意(大げさ)に襲われながらも何か情報はないかとネット検索をしつこく行ったところ、このサイトに行き着きました。


 フォトインタラプタというのはLEDと受光部を組み合わせたセンサーパーツで、デッキの場合これでリールの状況を検知しています。

 今回のK222ESGの不具合は

 ・再生・録音などしばらく作動したのち、ストンと止まる。

 ・一旦止まるとその後ボタンを押してもすぐ止まる。

 ・録音再生だけでなく、早送り巻き戻しでも止まる。

 ・電源を切ってしばらく休ませるとしばらくは作動するが、また同じことの繰り返し。


 考えてみれば、ロータリーエンコーダの接触不良であれば時間の経過で状況が変わるのは妙です。フォトインタラプタは半導体ですから古くなれば時間の経過で動作が不安定になる可能性は大いにあります。

 こうなれば後には戻れません。フォトインタラプタの交換に挑戦です。





 

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ssh1097 夏休み大型企画〜TC-K222ESG大修理(1) [DIY記]

<2020>


 新型コロナウイルスことCOVID19のおかげで世の中はすっかり調子が狂ってしまっています。学校もしかり。臨時一斉休校だのオンライン授業だの夏休み短縮だのと、未踏の地を手探りで進んでるような感じです。

 長女の大学も3月からずっと登校が止められていて授業はすべてリモートです。3月に帰省してからずっと家にいます。ぼちぼち卒論の準備もせにゃいかんということで(4年生なので)地元の図書館に通って資料を漁ってます。

 その長女といっしょに図書館に行き、CDが山ほど並んでることに驚き(実は私は図書館に行ったことが一度もなかったのです)、こりゃいいぞと会員登録してじゃんじゃん借りるようになりました。すでに100枚以上借りてます。


 借りたCDはパソコンに保存してますが、メインオーディオシステムで聴きたいものはカセットに録音します。おかげでTC-K222ESGが久しぶりに日々活躍するようになりました。K222ESGで録音したカセットテープは高音質でオーディオ的に十分楽しめます。

 が、好事魔多し。老骨に鞭打たせたのがたたったようで、ある日ストンと作動が止まってしまいました。

 今回の記事は、このストンと止まった日に始まった、shiraとTC-K222ESGの汗と涙とは無縁の、しかしけっこう長い格闘記であります。





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ssh1095 オーディオ大お手入れ会 [DIY記]

<2020>


 新型コロナウィルス禍で宴席やお出かけが難しい昨今であります。大変な時期ですけど、今までやろうやろうと思っていて手がついていなかった家の中のことをやるには都合がよろしい。不調が気になっていたオーディオ機器を徹底的に手入れすることにしました。


 CD-80は結婚前に買ったんで、もう30年選手です。今回初めて「開腹」してみたんですけど、まー重戦車のようなプレーヤーですね。構造体がいちいち頑丈で重たい。スイングアームのピックアップ部もダイキャストだし、サイドパネルなんか亜鉛ダイキャストで1枚1.5kgくらいあります。9万円で15kgのCDプレーヤーなんて二度と出ないでしょう。大事にしなきゃ。

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ssh1085 書斎のDIY(3) リアスピーカー追加&PC環境改善プロジェクトその2 [DIY記]

<2019>


 ssh1084の続きです。

 FE108EΣのリアスピーカーが完成して、メインシステムは2組のサラウンドとなりました。

 組み合わせは少々迷ったのですが、音色と能率の相性を考えて、

・D-101Sスーパースワン(FE108Sol) + 今回作成したFE108EΣのリアスピーカー

・D-164(FE166En) + これまでD-101Sと組み合わせていたFE126Eのリアスピーカー

という風にしました。


 とか書いてて面倒くせえなあと思います。リアスピーカーは設計から製作まで完全自製なので名前も型番もなくて、おかげでいちいち上記のような書き方をしないといけません。完全自製のスピーカーというとデスクトップオーディオで使っているものもそうです。こうなると名前なり型番なりのIDが欲しくなります。

 というわけで、急遽IDをつけることにしました。気取った名前は恥ずかしいのであっさり型番で行きます。

・デスクトップオーディオのスピーカー: 最初に作った8cmユニット用ということでS108

・FE126Eのリアスピーカー: 2号機で12cmユニット用なのでS212

・今回作ったリアスピーカー: 3号機で10cmユニット用ということでS310


 組み合わせての試聴ですが、なかなかよろしいです。

 D-101S+S310は、さすが高級ユニット同士の組み合わせできれいな音がします。音のバランスもいいし馬力もたっぷりあります。ただFE108EΣはFE126Eよりも能率が少々低いのでサラウンド効果も少し下がりました。

 一方のD-164+S212は、期待通りの鳴りっぷりです。

 もともとD-164を再稼働させたのは、荒っぽくても馬力のある音が欲しかったからです。開口部のチューンアップで見違えるように低音が出るようになったD-164はS212との組み合わせでさらにいい感じになりました。

 そもそもS212はD-164と組み合わせるために作ったものです。D-164をテクニクスEAS-16F20で鳴らしていた独身時代にスピーカーマトリクスサラウンドのために追加したのがS212です。当時のユニットはFF125Kでした。12cm一発のスピーカーにしては妙に大きく背が高いのもリアスピーカーで使うことを考えてのことでした(フロントで使うこともできるようにバスレス設計になってはいます)。

 D-101S+S310に比べると全体に音が荒く歪っぽくもあるのですが、力感はD-164の方があります。うん、こういう風になって欲しかったんですよ。

 余談ですが、D-164とS212がしばらく実家でホコリをかぶることになった原因を作ったのは当時1歳だった長男です。EAS-16F20もFF125Kもエッジがウレタン製なんですけど、家族で実家に行ったら気づかぬ間に彼がエッジを指でブスブスと突き刺してまして。たぶん感触が楽しかったんでしょうね。


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 S310が加わるにあたり、オーディオもPC環境もいじくりました。オーディオはあまり大きな変化はありませんが、これまでD-101Sのヘッド部分にかぶせていた紙製のカバーは廃しました。代わりにバンダナを折りたたんだものでカバーするようにしました。聴く時はバンダナを持ち上げるだけなのでラクです。

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 気分転換にレコードプレーヤーにかぶせる布も取り替えました。見る人が見ればこのバンダナの素性はすぐわかると思います。



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ssh1084 書斎のDIY(2) リアスピーカー追加&PC環境改善プロジェクト [DIY記]

<2019>


 前代未聞の官制10連休が終わり、亜寒帯の当地も初夏の陽気であります。

 超超超多忙な2018年度が終わり、気温の上昇とともに私のDIY気分も上がってまいりました。なんだか変温動物のようであります。


 2019年度最初の工作は、昨年度着手したものの放置されていた書斎のリアスピーカーの追加です。

 この企画はssh1071で紹介したD-164チューンアップとセットで考えていました。D-164の音質向上を図るためにD=164専用のリアスピーカーを追加し、リスニング環境を改善すべくPCのレイアウト等も変更するという狙い。実際、D-164チューンアップの際に同じ板材からリアスピーカーの部品をカットしてありました。で、カットしたまま半年以上放ったらかしてて、今月ようやく再着手したという次第です。


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 組み立て前の部材。実はカットするときにミスを犯しまして、裏板の1枚が8mmほど寸足らずになってしまいました。新たな部材を切り出すのも面倒だしもったいないし、さてどうしようかと結構悩みました。

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 結論。このまま組み立てることにしました。裏板なので目立たないし、隙間はごまかせる範囲内と判断しました。


 組み立てはボンドだけで行います。一辺が150mmほどの小さな箱なのでボンドだけで強度は十分だし、ラウンドバッフルにするには釘やネジは邪魔です。天板と側板はハタガネで圧着して、バッフルと背板は重石をのっけて圧着します。

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ssh1071 書斎のDIY(1) D-164のチューンナップ [DIY記]

<2018>


 オーディオとPC環境をいじくりました。今回はそのご報告。まずは大物のオーディオから。

 書斎のオーディオには2年ほど前からずっと気になっていたことがありました。D-164の音です。


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 いじくる前のオーディオ全景。手前の焼却炉みたいなスピーカーがD-101Sスーパースワン。長岡鉄男のバックロードホーンスピーカーの中でも傑作と言われています。昨年ユニットをFE103Solに替えてから絶好調、顔がほころぶようないい音で鳴ってくれています。

 後方の壁についたてのように張り付いているのがD-164。30年ほど前に作ったバックロードホーン。長らく物置でホコリを被っていて不憫だったので再塗装して再稼働させました。ユニットはFE166En。再稼働は成功で、音は物足りない部分があったのですが、時間をかけて少しずつ調整していこうと思っていました。

 そのD-164が、あれこれ調整してもなかなか思うような音になってくれませんでした。一言でいうと音が安っぽい。校内放送かトランジスタラジオみたいな印象。いくらなんでもこんな音のはずはない。D-101Sがユニット交換で俄然音が良くなったので余計に安っぽく聞こえる。


 調べること半年以上。原因がわかったときはショックでした。低音不足だったんです。


 D-164は低音重視の設計です。結婚前はこいつがメインだったのですが、地鳴りのような低音がモリモリ出てくるのが快感でした。そのD-164から低音が出ていない。そんなバカな。


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